丸ママ一昨年の夏前から、初めて事務職に挑戦しています。
そんな丸ママには、一つだけ忘れられないお仕事経験があります。
お寺でのアルバイト
子供達が幼稚園に入り、何か仕事を探そうと職業安定所へ、そこで少し資料をペラペラめくっていると
すぐに目についたお寺でのアルバイト募集
迷うことなくここで働きたい
そのまま申し込み、後日面談、そして採用
島根の山の中にある小さなお寺だったのですが、お寺側もアルバイトを雇うのは初めてとのこと
初日はご住職と一緒に仕事着や道具の買い出しから始まりました
二日目からは草むしり 本堂の中の掃除や法事のお客様への対応、新しくできたお墓への植林、ツツジやサツキの剪定、左官で階段の修復、ボットン便所の汲み取りまで
私にとっては毎回楽しくて仕方ない仕事ばかり
普通のアルバイトとはちょっと違うのは
夏はひと作業終えると近くの商店までご住職とアイスを食べに出かけたり
お昼ご飯はカップヌードルをご住職とすすることもあれば、ラーメン屋さんやそば屋さん牛丼屋さん自炊のカレーや食堂に出かけたり
アルバイト半年記念と称してワインの似合う洋食レストランでの食事
またある時は美味しそうな喫茶店でコーヒーを飲んで休憩して見たり
休憩時間は手相好きの住職が手相を占ってくれたり
なんだか聞いているとすごく楽チンな仕事のように思えますが
仕事は仕事としてきっちりとこなす
だから息抜きの楽しさがあったのかもしれません
真冬はキンキンに冷えた本堂の廊下
靴下を2枚重ねても感覚がなくなる寒さ
その中を、ご住職は裸足で歩かれます
修行にでもしにきたっけ?と思ってしまうことも
毎日帰る頃にはフラフラになり汗でびっしょり
だけどどんな体がしんどくても心はすごく晴れやかな気持ちでいっぱいになります
今だから思うこと、丁寧に生きることとは一つ一つの仕事をしっかりこなすことはもちろんで、その時間、その一瞬の時間を大切にすること
相手の気持ち、表情への気配り、今やっていることにしっかりと気持ちを注ぐことが自分を大切にすることへも相手を大切にすることへも繋がるということ
笑顔が相手も安心させ、自分の心も美しくしてくれるということ
優しさとはきっと、言葉、態度、表情、相手へも自分でも丁寧に考え意識して動ける人が持っているものなんじゃないかと感じました。
神奈川に引っ越すことで仕事を辞めてもう8年
今でも年賀状、時にはお互いの近況をお手紙に書きます
お寺ではご住職にお弟子さんがやってきて修行の真っ最中だそうです
ご住職の奥様、娘様、そして猫の家族たち
みなさん元気でやっておられる様子
ご住職から一つだけ注意を受け
心にずっとある言葉
笑顔があればもっといい
笑顔は大事かな
と思う丸ママでした
現在は事務仕事
そこにはそこにしかない楽しさややりがい
まずはやり続けると言うことが案外難しいのかも知れませんね。
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