人間にとっては
おいしいチョコレート!
なのですが・・・。
ワンちゃん達にとってはチョコレートは死に至ってしまうくらい危険な食べ物なのです。
私は、子供の頃、雑種犬を飼っていました。室内犬ではなっかたこともあり、ワンちゃんがチョコレートを食べるということを、雪がお家に来るまで危険だとは知りませんでした。
知らなかったから、、、というわけではないのですが、昨年雪が誤ってチョコレートを食べてしまった出来事を書きたいと思います。
昨年のバレンタインデー、我が家には高級チョコレートがありました。普段自分たちがあまり買わないようなチョコ。バレンタインで頂いたので、楽しみに今度ゆっくり戴こうとまだ未開封のまま机の上に置いてあったんだと思います。
バレンタインデーの次の日の朝、私は2階の部屋の掃除にと雪のいる1階から離れました。
20分くらい経って、掃除を終えて戻ってみると・・・
床に高級チョコレートの残骸が・・・!!!
スティック状に銀紙に包まれたものが箱に入っていて、さらに未開封なので箱もしっかりとナイロンで包まれていたはず。そもそも机の上にあったのになぜ??
周りのナイロンもその下の箱も噛みちぎられ、銀紙から5個あったうちの3個が綺麗になくなっていたのです。
ふと雪を見て見ると。お口の周りが茶色くなっている・・・。あたふた
雪を飼い始めた時に職場のワンちゃんを飼っている方から「うちの子がチョコを食べちゃってね。安い日本産のチョコレートだったからまだ助かったけど、外国産は余計に危ないみたいよ」
って、そんな話を聞いたばかりなのに・・・
さらに雪の食べたのは外国産。もう、本当にどうしていいのかわからず、すぐにかかりつけの獣医さんに電話しました。
獣医さんに確認されたのは下記の5点
- 食べてからどれくらい経っているか
- どのくらいの量を食べたのか
- 国産か外国産か
- 雪の症状はどうか
- カカオ何%含有のチョコか
雪の場合、チョコレートは外国産でカカオ75%の含有量、食べてから20分くらいだということ、それを伝えて獣医さんからも、すぐにこちらに来てくださいとのこと。
すぐに雪を連れて病院に向かいました。幸い病院までは徒歩でも10分程度で着く距離。ついたらすぐに奥の処置室に通され、雪の状態を診て下さいました。まだ何の事だかさっぱりわからなそうな顔をしている雪。
まだ食べてから20分程度なら吸収されていないかも知れないという事で、すぐに吐き出させる為の注射をしました。注射をしたら1分もしないうちに吐き気が来ますとのことで、1分少し過ぎた時、雪は食べたチョコレートをしっかり吐き出すことができました。ホッ。
よかったね、、と一緒に喜んで下さった獣医さんや看護師さんには感謝の気持ちで一杯です。
その後、このままだと食べたご飯まで吐いてしまう。ということで今度は吐き気止めを注射し自宅で様子を見る事になり帰宅しました。
幸い雪は自宅に戻った後、何も症状が出る事はなく元気に過ごすことができました。
ちょっとした油断が雪にとっては命を落とすかもしれない事態。
もし、私が出かけている間にテーブルに登ってチョコをすべて食べてしまっていたら・・・。もし、帰りが遅く雪の体内に吸収されてしまっていたら・・・。
そう思うとゾッとします。
たまたまあったカカオ含有率の高いチョコレート
国産でも外国産でもカカオに含まれるデオプロミン。これがワンちゃん達に中毒症状を起こしてしまうみたいです。
デオプロミンはカカオ含有率の多いチョコレートに多く含まれるようです。
【中毒症状として】
下痢・嘔吐・興奮する・頻尿・尿失禁・喘ぎ呼吸・痙攣を起こす・脈がおかしくなる・ふらつく・昏睡状態になる・心臓の鼓動が早くなるなど。
大量に食べてしまった場合は6~24時間以内に死に至ることもあるそうです。
チョコレートの致死量としては10キロのワンちゃんが、500mg〜1000mgに当たるデオプロミン量を摂取すると中毒症状が現れます。
雪の場合は体重がおよそ2.5キロなので、125~250mg摂取すると中毒を起こします。
【デオプロミン量の目安として、板チョコ1枚あたり】
ホワイトチョコレート・・・無視できる程度
ミルクチョコレート・・・・150~180mg
ビターチョコレート・・・・450~600mg
ブラックチョコレート・・・1000~1200mg
雪は大体板チョコ1枚程度は食べてしまっていて、しかもカカオ含有率も多いものなので450~600mgはあったと思います。
雪は自分で自分の身を守る事が出来ません。人間の赤ちゃんと同じで何でも口にしてしまうし、外での車の怖さもわからない程。
小さな体で私たちをいつも笑顔にしてくれて、怒ることも泣くこともなく私たち家族にいつも寄り添ってくれる雪。
可愛いからと、簡単にお家に迎え入れるだけではいけないということ、ペットも私たち家族と変わらない、家族の一員として責任を持って、しっかり面倒を見てあげなければならないということ、そんなことを改めて思い知らされる出来事でした。
雪のことはこれからもしっかり守って行きたいと思います。
雪ちゃん、これからもよろしくね。
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